昨今、企業理念の必要性は中小企業にまで及んでいます。ミッションやクレド、ビジョンなど、僕もその違いははっきりとわかっていないのですが…。
理念以外にも保護者や生徒を大切にする気持ちや、集客のノウハウなど、塾経営で大切なものはたくさんあります。しかし、どんな企業も、最も大切なものは本業に対する信頼と結果です。つまり、学習塾なら「成績を上げる!」や「志望校に合格する!」です。

そこまで積み重ねてきた成績をもとに志望校へ出願します。受験は常に受かるか落ちるかわからないものってわけではないのが実情です。
成績が上がらないまま格上の志望校へ出願するなら、ただのチャレンジ受験ってことになります。出願までに、志望校への合格が現実的だというレベルまで成績を上げておく必要があります。
当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、実際、塾を経営していて、すべての場面に「成績を上げる!」ことを意識している経営者はどれほどいるでしょう?
授業では「どうやって興味を持ってもらおう?」とか「どうやってわかりやすく教えようか?」ではなく、「どんな授業をすれば成績が上がるだろう?」と考えて予習しなければいけません。
講習会を設計するときも「どうやって顧客単価をあげよう?」とか「何日くらいに設定すれば新規問い合わせが増えるだろう?」ではなく「どんな講習会にすれば生徒の成績は上がるだろう?」と考えて設計します。
新年度の募集も「どうやって募集しようかな?」ではなく「旧年度と同じ設計で生徒の成績は上がるだろうか?」と考えるのです!!
塾として生徒それぞれの特徴に合わせて指導してあげることはとても大切です。しかし、その前に、塾全体として、どうすれば生徒の成績があがるのか、成績を上げる方法を知っていることが大切なのです。
生徒それぞれの特徴に合わせた個人指導はそのあとです。生徒をどんなベルトコンベアに乗せてあげると自動で成績が上がっていくのか、その方法論が理論的に(少なくとも塾長の中で)構築されていることが塾経営において最も大切なことです。
そして、それが自塾の強み・特徴・差別化であり、自動的な集客への鍵となります。
