2020年の大学入試から、民間の英語検定試験が使われることになっています。知名度や浸透度からそのほとんどが英検になると思われます。以前から英語塾や英会話教室では英検の受検を推奨し、そして、英検の各級をクリアしていくことで、それを学習進度の目安としているところも多いようです。
一方、学習塾では、英検の受検を推奨しているところは少なくないですが、英検対策の授業をしっかりとカリキュラムに組み込んでいるところはほとんどありません。しかし、集客を自動化したいなら学習塾も英語塾や英会話教室並みに、もしくはそれ以上に英検対策の授業や補習をしていく必要があります。
今回は特に小学生と中学生に英検指導をしっかりとしていったほうがいい理由を3つあげて、説明します。
世間の波に乗る
1つ目は、世間の波に乗るため
英検の総受験者数は2015年度に300万人を超えて以降、右肩上がりで、2018年度は380万人を超えました。この調子だと2019年度は400万人を超えるのではないでしょうか。これは大学入試改革の話以前からグローバル化が叫ばれ、英語を勉強することへの関心が高くなってきたからだと思います。
しかし、かつての私は英検の指導にあまり前向きではありませんでした。現在でも、中学入試で英語を課したり、高校入試で英検の合格が入試で有利になる制度を導入しているところがありますが、実際のところ、合否を決定づけるようなアドバンテージではないからです。
英検の指導には乗り気になれず、塾としては「英検の受検は任意で!」という姿勢でした。ところが、私の塾でも、中学1年生の春に入塾してくる生徒の中で、どこかで英語を習った状態で入塾してくる生徒の数が、年々増えてきました。
つまり、英語塾や英会話教室へ通う小学生の数も年々増加傾向にあるということです。ドラッカーのマネジメントでは「顧客を見る」ということをとても大切にします。
どういう生徒が塾に問い合わせてきているのか?
問い合わせてくるようになってきているのか?
こちらの思い込みでなく、うまくいっていることに安住せず、常に顧客のニーズを探り、小さなイノベーションを繰り返すことはとても大切です。世間の波に乗ると言ったのはそういう意味なのです。
英語が苦手な生徒の総復習になる
2つ目は、英語が苦手な生徒の総復習になるため
小中学生が受ける5級〜3級の英検の問題は、それぞれの級の問題形式や使われる単語などがある程度決まっています。合格点も決して高くないため、英語が苦手な生徒にとっても受検しやすくなっています。
塾としては、英語が苦手な生徒にも英検の受検を勧めやすいため、出願させて、対策の勉強を通じて、その級の、その学年の英語の総復習とできます。
英語を苦手にする生徒は、学習の当初からつまずくことが多いので、英検の5級からきっちりと復習し、自塾で英語が苦手な生徒を少なくしていくひとつの方法としましょう。
英検がなぜ必要なのかを保護者に説明する機会が得られる
3つ目は、英検がなぜ必要なのかを保護者に説明する機会が得られるため
つくしコンサルティングファームでは、各学年ごとに最低でも年1回は保護者会を開くよう指導しています。塾の説明だけでなく、それぞれの地域の入試制度や親子セミナーなどです。
小学校では、小5小6から英語が教科化されることが決まりました。小学生の保護者の間でも、英語の学習は最大の関心事項の一つとなっています。そこで、自塾での英語学習の取り組みを小学生の保護者説明会で紹介します。
昨今の英語教育の実情や新大学入試制度での英語などに加えて、自塾で英検の受検を推奨していること!英検に向けた学習にはどんな効果があるのか?保護者が高い関心を示す学習に対して、自塾でどのような取り組みをしているのかを知ってもらうことができます。