教壇に立つ「先生」と呼ばれる職業に必要なスキルは、ずばり「いい授業をするスキル」と「コミュニケーションのスキル」です。当たり前だと思うこの2つのスキルについて、特に小中学生対象の授業を前提にして、特に個別指導の講師との違いに着目して、具体的にお話ししたいと思います。
いい授業
まずは「いい授業」からです。「いい授業」とはどのような授業でしょう?「わかりやすい授業」は集団授業でも個別指導でも共通のことだと思うので、ここでは触れません。
生徒が1名or2名の個別指導と違い、集団授業では教室のダイナミズムが必要です。
ココがダメ
先生が解説し
生徒が板書をノートに写し
生徒が支持された問題演習をし
先生が解答解説をする…
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時には笑いあり、時にはさかんな質疑応答があり、座学であっても教室全体が授業に参加しているという場を作り出してあげることが大切です。
特に「笑う」場面を作ってあげることはとても大切です。本当は教えている単元に関わるお話がいいのですが、思いつかなければ講師の体験談でもいいのです。勉強が好きです!授業が大好きです!って子どもはなかなかいません。
「笑い」を入れてあげることによって、授業のアクセントにもなりますし、盛り上がる場面も作れます。ついつい退屈に感じる授業を「楽しい」と思わせることもできます。「笑いをとる」というと塾講に必要か?勉強に必要か?と軽く感じるかもしれません。
しかし、塾の講師は、その日の授業計画の中で「どこで笑いをとるのか?」という視点を持つことはとても大切で、「笑いをとる」スキルは塾講にとって必要なスキルなのです。
コミュニケーションスキル
次に、「コミュニケーションスキル」に関してです。
塾講師に求められるコミュニケーションのスキルとはどのようなものでしょうか?生徒や保護者の悩みや相談に寄り添うことでしょうか?生徒や保護者の本当の目的や希望を引き出してあげることでしょうか?
それらも大切ですが、集団授業をする塾講に必要なコミュニケーションのスキルは「感情のコントロール」です。授業で騒がしくする生徒もいるかもしれません。ちゃんと説明したのにわからない!と質問してくる生徒もいるかもしれません。生意気な口をきいてくる生徒もいるでしょう。
集団授業では他の生徒の目もあり、ついつい感情的になってしまう講師も少なくありません。怒鳴り散らす先生も昔は、情熱的な先生で通用したかもしれませんが、現代では、ただ感情を吐き散らす大人でしかありません。
どんな場面でも自分の感情をコントロールして、生徒や保護者が抱える問題をサポートしてあげなければいけないのです。そのために日ごろから自分自身を整えて、様々な場面に適切に対処できる講師でいましょう。
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